基礎体温

思索の試作。嗜好の思考。

消費されてはいけない

カバンを代えてからポメラを持ち歩く頻度が減り、気がつけば少なくとも2週間以上は開いてなかった。すっかり親指シフトを忘れてしまっているのではないかと恐れたが、幸いなことにわりと覚えてはいたのでなんとか感覚を取り戻せそうだ。

ポメラを使わなくなっての一番の変化は、こうして文章を書かなくなることだ。ポメラ以外の時はMacbookiPadを持ち歩いているが、そうなるとやはりメールやらSlackやら何かしら仕事めいた作業をしてしまうか、さほど重要性の高くないサイトを眺めてしまいがちだ。こうした「横道」にそれてしまうことなく文章生成にフォーカスできるのがポメラの売りであるわけだが、見事にそこにはまっていると言える。

こうしてみるといかに日常で思考し、それをアウトプットする時間を持つことが難しいことかと感じる。いとも簡単に消費に流されてしまうことか。毎日ブログを書く人って偉いなと思う。どんな内容であるにせよ。

ShortNoteというサービスが終了するとの知らせが来た。採算性がとれないのが理由らしい。いろいろとコラボ企画などもやっていたようだが、思うようにマネタイズできなかったのかもしれない。

私もいっときこのサービスを使っていた。ちょうどブログを始めようと思っていたときで、なぜいつもブログが続かないのかと考えたときに、制約がないのがむしろ難易度を上げているのではないかと思い、文字数を制限したらどうかと考えていたところだった。ブログの文字数を毎回たとえば400字に設定することで書き続けられるのではないかと考え、短い文章に向いたフォーマットを探していたときにShortNoteを見つけて使ってみたわけである。 スマホでも書きやすいし、書けばわりと他の人からのリアクション(はてなでいうスターのようなもの)もあるのでしばらくは続けていた。

いつしか続けなくなったのは、ひとえに私の怠慢によるところが大きいが、積み重ねていったときの閲覧性やSEO的な利点の弱さが他のブログサービスとの差になってしまった気もする。SNSのように流れていくものを求めるか、ブログのようにストックされるものを志向するかの違い。そこが、こうして私がはてなブログに結局は戻ってきた大きな要因ではないかと思う。