基礎体温

思索の試作。嗜好の思考。

欲しいものなど何もない

春先になると服が欲しくなる。とはいえ必要な服などほとんどない。靴下が破れそうになってきたからそろそろ買い換えねばとは思うものの。生活するに必要なものなど、40年も生きていれば足りている。あとは飲食など、消費するものがあるばかりだ。音楽は聴くが、Apple MusicなのでCDはすっかり買わない。DVDも。本は買うが、すでに一生かかっても読み切れない数が家にある。iPhoneも、画面を割ってしまったがXにそそられないので9のままでいい。カメラを買い換えようかとも考えたが、本格的なものはいかんせん高い。それだけの価値判断が今の自分にはできないので、どれを買うべきかわからない。

欲望に振り回されないのは良いことかもしれないが、とりわけ解脱したような境地にいるわけでもない。物ではなく、自己研鑽にでも向かうべきなのだろう。それならばやりたいことは山ほどある。なのについついゼルダをやってしまうのは、己の未熟さなのか、それほどやりたいと思っていないせいなのか。おそらく後者であろう。

やりたいといいながら実際には何も手を付けていないものの1つがフランス語。学生時代に多少かじったこともあるし、何より語の響きは好きなので、なんとかもう少し華麗に使いこなせればと思うが、特に必要性はなく、もっぱら趣味の範疇にとどまるのでさしたる拘束力はない。だが、仕事上の必要性などとは別に、何かをストイックに極めたいという思いがあることも確かなので、フランス語が良いのかはわからないが、何かしらの「自己研鑽」を始めようと思う。