基礎体温

思索の試作。嗜好の思考。

携帯の電源なんて切ってしまえ

単なる言い訳に過ぎないが、日々時間がないと思う。読みたい本・読まなければならない本、書きたいこと・書かなくてはならないことに比べて時間が圧倒的に足りない。もちろんこれが単なる言い訳に過ぎないことはよく理解している。読める人は多忙な中でも、いつ読んでいるのかと思うくらいたくさんの本を読んでいるからだ。

決して時間がないわけではない。時間の使い方は下手なだけである。では何に時間をとられているのかというとよくわからない。最近テレビもあまり見ておらず、録画した番組が溜まっていく一方だ。仕事以外で言うとこれといって思い当たるものがない気がする。飲み屋に行くことも一時期に比べてだいぶ減ったし。これでは何に使っているか分からないがお金が貯まらない人と同じである。

お金の場合、大きな買い物はしないけれど、ちょっとした出費や贅沢をこつこつと積み重ねていることが多い。一つ一つは小さな出費なので気にならないが、1ヶ月もすると数万円の差になっているというやつだ。

おそらく時間に関しても同様のことが言えるのではないか。そう考えると思い当たるのはスマートフォンしかあり得ない。正確に計測したことがないが、2、3分や5分くらいのメールチェックやSNSチェック、ニュースチェックを積み重ねると、おそらく毎日1~2時間くらいにはなっているのではないだろうか。もちろんそこから得られる情報も重要なことがあるので、一概に無駄な時間とばかりは言えないが、目的もなくスマホを見ることが常態化しているため、そりゃあ本も読まなくなるわ、という感じだ。

この気づきは今に始まったことではなく、これまで何度もくり返していることでもある。ダイエットと一緒で続けるのが困難なだけなのだ。

かつて思いあまってスマートフォンをやめようかと思ったこともあった。さすがに電話がないと不便なのでガラケーに戻そうかと思い、いろいろ調べたのだが、どうしても仕事上見ないといけないアプリもあって断念した。今ではガラケーそっくりスマートフォンも出ておりだいぶ気になって調べたことがあったが、実際のところどうなのだろう。でも結局、ガラケー時代を思い出すと、あの頃はあの頃でケータイばっかり見ていたので、ガラケーに戻すだけでは意味がなさそうだ。

こうなったら見る時間・タイミングを限定するしかなかろう。普段は電源を切った状態にして、見るタイミングだけささっとチェックしてまた電源を切る。電源を付けたり切ったりするのが面倒だが、そのくらいの荒療治もいいのではないか。テレビと一緒で、付けっぱなしだとだらだら見てしまうので、見たい番組だけ見たらスイッチを切ってしまうのだ。 とここまで考えて、そういえばこういう時のためのアプリがあったことを思い出した。App Storeで「スマホ」と検索すると「スマホ依存対策」「スマホ時間制限」といったサジェストキーワードが出てきた。とりあえず検索して上位に来たアプリの点数が高かったので試してみることにした。こういうアプリを使い始めたら終わりだな、と思っていたのだがもうそんなことは言ってられない。本を読み、文章を書く時間を捻出するためである。しばらくやってみようと思う。