基礎体温

思索の試作。嗜好の思考。

外に出よ

時間は有限だというきわめて当たり前のことを日に日に実感するのが、歳をとるということなのだろう

ピーター・ドラッカーの著書の中にある、特に名言とも言われていないフレーズで私がしばしば思い出すものに、「すべての成果は外の世界にある」という言葉がある。プロフェッショナルにとって成果を上げることの重要性を語る中で出てくる言葉なのだが、これがなぜか私の心を打ち、以来ことあるごとに思い出している。

なぜこんなことを書いているのかというと、今年の目標というかテーマを考える中で、外に出るということを意識したからである。その裏には昨年は外に出なかったという反省がある。ほとんど会社の中にいて、パソコンの前でこちょこちょやっていた気がする。それはそれで意味のあることをやっていたとは思いたいが、新しい価値、非連続的な価値を生んでいたかどうかというとさっぱり自信がない。

現場にも足を運ばず、人とも会わず、何かしらわかった気になっていたことが多かった気がする。これではいけない。私はいま住まい、住宅に関わるメディアの仕事をしているが、それこそ住宅、建築などその場に行かなければわからないことばかりだ。

というわけで、今年は外に出ることを己に課す。そしてそれをなるべく書き記すことで共有できるようにしたい。