基礎体温

思索の試作。嗜好の思考。

小さなキーボード問題

karabinerを入れることで左右のコマンドキーでかな・英数を入れ替えられるようにはしたが、MacBookと今使っている外付けキーボードで配列が微妙に違うため(USとJIS)、かっこやアットマークなどの位置が異なり、そのたびkarabinerのキーボード設定を変えているのだが、これがいい加減面倒になってきた。

どちらかの配置に慣れれば済む話なのだろうが、どちらも同じくらい使っているのでかえってややこしい。使うキーボードによって自動的に切り替わってくれると良いのだが。これは普段、自分の席では外付けキーボードを使っているが、打ち合わせなどでMacだけを持ち運んだときに生じる問題である。さすがにミーティングに外付けキーボードを持ち歩くのは大げさなので。

karabinerを入れる前、「英数かな」というアプリを使っていたときは確か起こらなかった事象なので、このアプリに戻すというのも手ではあるが、この英数かなというアプリ、たまに英数が切り替わらなくなることがあってそのたびにリセット(アプリ再起動)する必要があって、それがちょっと面倒だったのだ。karabinerは以前使っていたときにそういうことはなかったので、ようやくkarabinerがSieraに対応したと聞いて、早速インストールした次第だ。もう少し方策を探ってみたいと思う。

TaskChuteから手書きの手帳に戻る

TaskChueteCloudをだいぶ使いこなしていたが、ここのところは手帳に書くことに代えた。いろいろ行ったり来たり。未だに固まらない。エルメスの手帳、それも見開き二週間の日本限定のタイプがやはり合っている。別にエルメスじゃなくても良いが、机にPCと置いても邪魔にならないサイズで見開き二週間のタイプはわりと見つからない。これに細々と予定とto doを書き込んで終わったら消していく。超整理手帳の時もほぼ同じ使い方だった。

このやり方の良いところは、予定を書き込み、その予定から逆算した日程のところにタスクを書いていけること。それを線や矢印で結ぶとつながりが可視化される。まあ紙の手帳としては当たり前の使い方ではあるが、その際に二週間分が見えていると少し先の予定を見越して予定を立てられるのが良い。これを追求したのが超整理手帳だった。あの手帳自体は縮小の一途だが、あれで身につけた方法は生きている。

ほかにもガントチャート風の手帳もこれに近い機能を持っていると言える。ただ、ガントチャートタイプもいろいろと試したが、タスクごとに書く場所が分かれているものではなく、どれもごちゃまぜな中に書き込むのが性に合っているらしい。おそらくプロジェクトに分類しづらい仕事が多いためではないかと思っている。

TaskChuteCloud自体はとても使いやすいツールで、Excel版でやりたいことも網羅できているし、jMatsuzaki氏が日々改善しているのも好感が持てる。唯一、私の使い方だと面倒なのがプロジェクト分類と完了後の評価。タスクを振り返るためには重要な要素ではあるが、私の使い方としてはタスクと所要時間の見込みがわかり、それをいつやるかスケジュールの采配ができればいいだけなので、プロジェクト設定は無視すれば良いが、完了後の評価を毎回聞かれるのはいささかうっとおしい。もしかすると無効にする設定があるのかもしれないが見つけられなかった。何にせよ、所要時間を可視化してスケジュールを組み立てられるという点で優れたツールだと思う。

ということで、ここしばらくは手書き手帳でやってみようと思う。この方法の弱点は手帳を忘れると何もできなくなること。常に持ち歩かないといけない。(その意味でも小さくて軽い手帳を持ち歩くようにしている)この点はCloud系のツールの方が便利だ。まあ、こっちもスマホを忘れると何もできなくなるのだけど。

時間の浪費か投資か

このところ、重いカバンを持ち歩くことが楽しいので、ポメラを持ち歩く機会が減った。そのため親指シフトも一週間ぶりである。少しやらないだけでいくつかのキーがうろ覚えになっている。何度も言うがスポーツと一緒だ。いやむしろ、楽器と似ている。楽器の練習も時間が必要だ。それも膨大な時間が。プロになるのでもない限り、なぜそれほどの時間を費やそうと思うのか、私も楽器をかじっていたが不思議でならない。その点においてはゲームに熱中するのと変わらない。なのにゲームの方が罪悪感を伴うのはなぜか。本人が満足すればなんでもいいじゃないかと思うが、やる対象によって時間を無駄にした感が異なる気がするのはどうしてなのか。

とうとうニンテンドーSwitchのゼルダを手に入れてしまった。「しまった」というのは、これから消費するかもしれない膨大な時間におびえているからだ。今回のゼルダは特にエンドレスだというではないか。ある知人は時間が吸い取られすぎるからSwitchごと売ってしまったそうである。まだ始めて間もないからあまりよくわかっておらず、やめどきが見えなくなることはないが、いつはまり込んでしまうことやら。

ただし、自分への言い訳というか、単なる自己正当化なのだが、今回のゼルダが現在の最高峰ゲームの1つであることはおそらく間違いなく、なんにせよ最高峰のものに触れるのはいいことだと思うので大いに味わおうと思う。単にゼルダをやりたいだけだが。

何度目かのエルメス病

ブランド好きじゃないけどエルメスは好きなんだよね、といったいいわけなどどうでもいいくらいエルメスは好きなのだ。何が好きかって革の質感。見た目、触感がその辺の革と違う。長年使ってもへたらない。値段はバカみたいに高いけど、このクオリティーや職人さんへのリスペクトにどれだけ価値を感じるかという極めて主観的な問題だから、あとは本人が納得していれば誰も文句はないはずである。

そもそもエルメスに興味を持ったきっかけは、『鞄が欲しい』(エイ文庫)という本だった。ある万年筆画家の偏執狂なまでのカバンへの愛があふれるこの本を何度も読み返したものだが、そのなかに筆者がエルメスのカバンのすごさに圧倒され、オータクロアを手に入れるエピソードが書いてあり、その記憶が私の中にもいつしかしみ込んでいた。

初めて買ったエルメスは手帳。エルメス銀座でドキドキしながら買った。アジァンダGM(9.5×13.5cm)のオレンジを買うことはあらかじめ決めていたが、革が何種類かあって迷った。こんなちいさな手帳カバーとはいえ、なんせ5万円以上の出費である、後悔はしたくない。ヴォー・エプソンは避け、柔らかめの2種類までは絞り込んだがどちらも甲乙付けがたい。しばし迷い道に落ち込んでいたが、店員のお姉さんの「こっちの方が発色がよりきれいですね」というひとことが決め手となり、シェーブルを選んだ。

それ以来、もう十数年使っているが未だに革のハリは素晴らしく、オレンジ色も鮮やかなままである。この時から、私にとってエルメスは特別な存在となった。ちなみにその時に対応してくれた店員さんは、お高くとまることなく実に気さくに応対してくれた。あまりに普通っぽいのでこっちが戸惑ったくらいだ。しかも、購入した手帳を手に、エレベーターでエルメスビルの一階に降りた私を階段で追いかけてきて、よかったらどうぞとネクタイなどのカタログを持ってきてくれた。その姿が、お弁当を忘れて家を出た弟を駅まで追いかけてきた姉のようで、商売っ気がなく非常に好感が持てた。もう会うこともないし、顔も覚えてはいないが、彼女の存在が私のエルメスに対する好感をかたちづくったのは間違いないのでお礼を言いたいくらいだ。

それ以来、金もないくせにこつこつ貯めては少しずつエルメスを買っている。これまで買ったのは手帳カバー(PM、ヴィジョン)、カバン(コロラド、サック ドーヴィル、サック ア デペッシュ)、ノート(ユリース)、財布(オーサカ、ベアン)、デッキシューズなど。小物も入れたらもう少しあるかもしれない。そしてまだ欲しいものがいくつかある。病気といえば病気かもしれないが、バイク好きがヴィンテージバイクを買ったり、ギター好きがヴィンテージギターを買うのと何が違うのか、結局は趣味の問題に過ぎないと若干開き直っている。直近ではApple Watchのバンドに関して、今使っているものにも飽きたので、エルメスに代えるのはどうかと画策中である。

昨年(2017年)よく聴いたアルバム

いつしかアルバムをくり返し何度も聴くという経験が少なくなってしまい、一つ一つの楽曲との付き合いが希薄になってしまった。個人的にはMDLP(通常の4倍の長さを録音できるMD) が出た頃からその傾向が始まり、iPodで決定的になった。そして今ではAppleMusicがますますそれを助長している。ここではその是非は問わない。この変化によって、思わぬ出会いが生まれるという良さもあるし。

こうした傾向の中でも、くり返し聴き込んだアルバムは少数ながら存在はしたので、それらを思い出してみることにする。なお、2017年に特にくり返し聴いたアルバムであって、2017年リリースとは限らない。

async 坂本龍一

あえて街中のノイズとともに聴く音楽。電車の中で聴くのも良い。

がらくた 桑田佳祐

無理せず好きなように作れたアルバムという印象。次はもっとぐだぐだのアルバムも作ってほしい。

THANK YOU BLUE DAOKO

たまたま聴いてみたら非常に良かった。声と音とのバランスが絶妙。

NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST NakamuraEmi

AppleMusicのレコメンドでたまたま聴いてみた。昔で言う川本真琴のようなイタい系かなと思ったけど、自己客観視はできている楽曲。

Beautiful DJ KAWASAKI

DJ KAWASAKIって何なんだろうと思って聴いてみたら非常に良かった。集中したいときにもよく聴く。

まばたき YUKI

これはよく聴いた。円熟とフレッシュさがちょうどいい割合で配合されたという感じ。

UMA 水曜日のカンパネラ

彼らもAppleMusicがなかったら聴いてなかっただろうと思う。曲も詞もいいが、コムアイの声こそが極めて重要な要素だと思う。

Mozart:Requiem, K.626 ニコラウス・アーノンクール

モーツァルトのレクイエム。とにかくかっこよさにやられた。昨年のベスト。

People, Hell&Anglels ジミ・ヘンドリクス

何なんだろう、これは、と言うしかない、何かが吹き出しているようなギター。

BOSEのQuietComfortを使ってみて

半ば衝動買い的に

年明けだからと浮かれていたわけではないと思いたいが、わりと急にほしくなってBOSEQuietComfortのイヤフォンを買った。最近ではAirPodsに落ち着いており、ワイヤレスのメリットを実感してはいたのだが、電車や街中でラジオやクラシックなどを聴くときの聞こえづらさに潜在的な不満を感じていたのだろうか。「だろうか」というのは自分でもそこまで明確に意識していたわけでもなくやや後付けの理由のような気もするからだ。単に新しいものを試したかっただけかもしれない。

ほんとはワイヤレスにしたかったけど、あのヘアバンドみたいなのを首に巻くのもなんか違う気がして、実際にビックカメラで試してみたがこれはめんどくさいというか、ワイヤレスのメリットをあまり感じられなかったのでそれはやめにした。

実際に使ってみた所感

一週間ほど使ってみて、やはりコードがあると何かとややこしいなとは思うものの、ノイズキャンセリング機能はなかなかいいなと実感している。期待通りクラシックやラジオ、落語などを聞くときに重宝する。クラシックは交響楽や協奏曲のように賑やか目のものばかり聴くようになっていたが、これでピアノ独奏のように静かなのものも聴けるようになった。移動中でも聴く音楽が制限されないのは良い。

充電が必要だが、一回充電すればだいぶ持つし、万一バッテリーが切れても普通のイヤフォンとして使えるのは助かる。付け心地は、耳にフィットするが、ずっと付けていると耳が少し痛くなってはくる。私はもともとインナータイプが得意ではないので、これに限った話でもないのだが。耳と接するゴムのサイズも何種類か付いているので、サイズ調整すればモカ少し改善するかもしれない。

今のところ大きな不満はないがあえて挙げるなら、周囲のノイズは消すものの、人の声はあえて聞こえてくるように作られているのだと思うのだが、近くでおしゃべりをしている人がいるとそれだけが妙に聞こえてくるのが気になるという点だろうか。人の声をオン・オフできる設定があるとうれしいとは思う。(安全上の理由などがあるのかもしれないが)

昨年買って良かったもの

昨年買って良かったもの

去年何を買ったのかがいまいち思い出せないけど

毎年、その年を振り返る一環で、その年に購入したもので良かったものを考える。だんだん年の境目が曖昧になっているので、そもそもその年に買ったのかはたまたさらに前の年だったかあやふやではあるのだけど、とにかく振り返ることにする。

AirPods

斜めがけのカバンを持つことが多いため、イヤホンのコードがややこしくなるのがいちいち小さなストレスであった。小さいとはいえ一日2回以上は発生するため購入に踏み切ったが、これは正解だった。特にマフラーをしている日には、その効果を実感できた。ほかのワイアレスではなくAirPodsにしたのは、そこまで強い動機はなかったがSiriを使えることが多少は影響していたのかもしれない。実際Siriはそこまで活用していないが「音楽かけて」というフレーズだけはやたら使っている。

あと、好みの問題だが、ケースを閉じたときのパチンという音が妙に好きである。

ポメラDM200

結構値は張るし、だいぶ迷ったが、ほぼ衝動買いしてしまった。物としては満足している。あとはどれだけ使いこなすかだろう。これによって断念していた親指シフトを再開し、それが今のところ続いていることが大きい。この文章もポメラDM200を使って親指シフトで書いている。まだローマ字入力に比べてだいぶスピードは劣るが、こうしてある程度の長さの文章を打てるようにまでは来た。早く親指シフトをマスターして、このポメラでさくさくと文章を綴っていけるようにしたい。